着物の変色を自分で止める
百均で買えるふとん圧縮袋
・・・自己責任でどうぞ!

材料代は100円~千円程度、
合計費用は最大4千円←え?

当店へご相談の際はムズかしくお考えにならず、ご自身が希望する内容を下記のような普通の言葉でお伝えください。

着物のクリーニングの勉強をする必要はありません。

  • ○年○月○日までに戻してほしい
  • ○円までが希望
  • ○円を超えると出せない
  • 特定部分の見える汚れが気になる
  • えりの汚れが気になる
  • しわが気になる
  • アンティーク・中古着物でそでを通すのが気持ち悪い
  • 着物で一般的なクリーニングができれば良い
  • ニオイがキツくて着れない
  • たくさん汗をかいたから気になる
  • 丈を○○cm出したい、詰めたい
  • 幅を○○cm出したい、詰めたい
  • 反物を着物に仕立てたい
  • 水で洗いたい

「丸洗いをお願いしようと思うんですが・・・」とのご相談をよくいただきます。

しかし経験上、着物クリーニングで一般的な丸洗い(京洗い・生洗い・『屋号』洗い)の本当の中身を理解している消費者は多くない、と痛感しています。

それは着物販売店スタッフや着付け/お花/お茶/日本舞踊などの習い事の先生方やスタッフの方も同じです。

実はえりの筋状汚れなどごく一部を除き、正絹着物の見える汚れは手作業である格安汚れ落としえり拭き/えり洗い等部分洗い染みしみ抜き変色処理格安柄足しなどでの処置が必要です。

また仕上げアイロンだけのご利用も可能です。

丸洗いはえりやそで口以外の見える汚れをキレイにするのにあまり効果的だとは言えません。そのため当店では丸洗いセットを必須とせず、気になる汚れだけをキレイにしてとのご要望を広く承っています。

『本当に丸洗いで良いのですか?』と逆に質問すると、後に上記例のような本音を伺う事ができます。

上記例のような直接的な希望を伺う事で、ご相談者様にとって『迷う要素の少ないお見積り』が可能となります。

ぜひ上記例のような普通の言葉でご希望をお寄せいただき、余計な処置を含まない適切なお見積りをお受取り下さい。


理屈はOK、効果は未検証
やりたい方のみ自己責任で!

文庫たとう紙での保管をやめる

カビがなぜ発生するか、変色がなぜ進行するかを知る

このページのテーマである『着物の布団圧縮袋保管法(完全自己責任)』は長期保管中着物に発生する変色やカビ発生を防止するためのひとつの回答です。

なぜ着物の保管中に変色・カビが発生し、「前はなかったはずの変色・カビがぁぁっ!!ぐぁぁあああっ!!」事件を防止するために必要な考え方を知りたい方は、下記ページもご参照いただければ幸いです。

文庫紙たとう紙に包んでの保管で変色爆速化
変色・カビ促進のメカニズムを知り防止する

着物の変色の進行スピードを
百均のふとん保存袋で遅く!

最初にハッキリ申し上げます。

当店はこのページの内容を一切検証しておりません。

 

ただインターネット上では毎日のように新たな変色の被害者が続出しているのは一面では事実 ───

 

着物は服です。額に入れて飾っておくだけ、観賞用のものならともかく、着物は着るためにキレイな状態で保存したい!と考える方が多い・・・。

 

変色を起こすにはいろいろな条件が必要ですが、ざっくり言って変色につながる原因物質が付着している事、空気に触れ続けている事が変色を加速させる大きな原因です。

 

単純に「空気と触れる時間を短くできたらな~」とふと考えていました。

着物専門クリーニング店として、商売にならなくても専門知識を応用して何かお役に立てないか・・・と日々の業務の中で考えていた時・・・

ハタッ!と思いつきました。

 

着物専門クリーニング店の一部には着物を真空状態にしてとあるガスを充填し、変色防止をうたっているお店がある ───。

 

着物を真空状態にして、とあるガスを充填し・・・

着物を真空状態にして、

着物を真・・・

 

おぉっ!

全国展開している百均の雄、ダイソーさんやキャンドゥさんが税抜き100円でふとん圧縮袋を販売している!

 

おえっ!

一般の消費者の皆さんに「とあるガス」はムリでも、単純に空気に触れ続ける環境を変えられるのでは!?

 

あぁっ!

理屈で考えるとそうですよ!

変色=酸化、変色=酸化、変色はつまり酸化する、という事だから、空気に触れ続ける→酸化する環境をジャマするだけで変色が進行するスピードを遅らせられるのでは!?

 

(^^

これ以降は完全にちょっと変わった着物専門クリーニング店が独断と偏見で考えついた内容でございます。

 

皆さまにおかれましては100%自己責任で読み進め、もしご自身でやってみよ!と思って実際にやったとしても、当店では一切責任を負いません。

 

・・・興味はあれど日々の業務に追われ検証できませんので、あくまでも理屈の上での「これでいいのでは?手法」のご案内です。

変色を防止する事前準備

ふとん圧縮袋を買う。以上

100円均一ショップで買えるふとん圧縮袋でも構わないと思いますが、個人的な経験を少しだけ。

 

冬用の毛布、羽毛布団がジャマで毎年のように百均のふとん圧縮袋を購入して利用しています。

 

掃除機で空気を抜いてかなり・・・元の厚みから比べると、4分の1~5分の1程度の薄さになります。

 

この時点ではこれでオッケーなのですが半年後に「そろそろ入れ替えようか」と見ると、ペタンコになっているはずのふとんに厚みが!

 

そう、空気が入り込んで少しふくらんでいる事があるのです。

経験上、だいたい5枚圧縮して1~2点空気が入り込んでいるイメージです。

 

新しく買い増した羽毛布団のため、3年か4年前に圧縮した羽毛布団も、当時最大限ペッタンコにした状態の記憶からは倍程度にふくらんでるかな?と感じるくらい空気が入り込んでいました。

 

そこで言える事は、半年に1回くらいは収納した状態を見て空気が入り込んでいる(ペタンコにした状態よりもふくらんでいる)状態をチェックした方が良さそうだ、という点です。

 

ふとん圧縮袋の主目的は「ふとんを小さく薄くして収納場所を有効利用する」事ですので、もし私たちが百均のふとん圧縮袋の製造メーカーなら数ヶ月で多少空気が入ってふっくらしても「100円ですから・・・」と説明するでしょう。

 

羽毛布団3枚しか収納できない空間にペタンコにした直後の羽毛布団を8枚収納できれば、数ヶ月で空気が入り込んでふくらんでもそこに起き続けられるわけで・・・。

 

目的を果たせていると感じます。

百均のふとん圧縮袋を用いるならこのように多少空気が入るかもしれないと覚悟した方が良さそうです。

 

むかしむかしふとんのクリーニングを利用していた時代、新しく圧縮するサービスを始めましたと聞き飛びつくように注文した事がありました。

 

その時の羽毛布団は・・・記憶が正しければ、ですが、5年くらいペッタンコのままでした。納品された時のペッタンコの状態が5年。

 

料金はふとんクリーニング料金とは別に千円程度だったように記憶しています。

 

最終的にその羽毛布団は捨てたのですが、確か最後までペッタンコのままで変化があったのは圧縮袋に黄色っぽい変色が起きていたくらいでした。

 

誤解しないでください。

ペッタンコになっていた羽毛布団は何も変化はありませんでした。

 

黄色くなったのは圧縮袋だけです。元は透明の圧縮袋が数年後に薄黄色になっていた、それだけです。

 

そのふとんクリーニング屋さんの圧縮サービスはふとん専用で、空気を抜いた後にナニかのガスを注入していたかどうかは記憶にありません。

 

ここで言いたいのは商業クリーニング店が届ける圧縮品質は費用からして素晴らしいものだったというポイントです。千円くらいでしたので。

もし百均のふとん圧縮袋が不安ならホームセンターや大きな食品スーパーの日用品コーナーで販売されている1枚千円程度で入手できる「より品質が高いと考えられる」圧縮袋でもいいのかもしれません。

 

そこはたまにチェックしに行く手間をとるか、初期投資額が大きくても手間を減らすかでお決めになって良いと思われます。

 

もしたくさんお金をかけられるのなら、正絹着物を専門に圧縮して変色・カビを防止するとうたっている着物専門クリーニング店のサービスを利用すると話は早いです。

 

できれば注文時にメールや注文書など記録に残るもので、次のような文言を入れてもらうよう交渉できればより良いでしょう。

 

○○間は変色・カビを防止する事を保証します。期間中のトラブルは無料で再処理します」と。

 

こうした言質を出す事に躊躇しないようなら、そのお店では相当な自信を持ってサービス提供しているはずで、注文する側からすればとても力強く安心して注文できると思います。

自分で変色を遅くする加工

手順(説明不要との声が・・・)

ふとん圧縮袋を使った事がある方には説明不要です。
ご自身の経験に基づいて作業すればオッケーだと思います。

ひとつだけ注意点があるとすれば、ふとんと違って着物はしわがたくさんできると圧縮袋から出した後に着物専門クリーニング店などへアイロンを注文しなければならない事態になる点。

 

正絹着物を圧縮する時はできるだけしわにならないような工夫が必要です。

 

強力なスチームをお持ちの方でアイロンが得意だ、という方でも数年以上同じ部分にできたしわを甘く見るのは厳禁です。

 

後々圧縮袋から出した時「あの時のワタシをなぐりつけてやりたい!」とならないよう、細心の注意を払って事に当りましょう。

アイロンが苦手な方は、仕上げアイロンだけ個別に注文できる当店の着物仕上げアイロンサービスをご利用いただければ費用もそこそこに収める事が可能です。

 

セールストークで恐縮ですが・・・。(^^;

 

仕上げアイロンのみはざっと2千円、往復送料が千数百円(お住まいの地域によります)で着物のしわが解決できますので、あまり費用をかけず長期保管後の着物にできたしわを処理したい場合はご活用くださいませ。

 

肝心の圧縮袋の使い方は・・・百均の圧縮袋でも十分わかりやすく説明があるのでここでは割愛します。

オススメのやり方としては着物全体の画像をできるだけキレイな画質で保存しておき、何年か後に圧縮袋から出した時に比較できるようしておく方法があります。

 

「すわっ!前にはなかったはずの黄ばみ変色が!」

となった時でもキチンと画像に残しておければ比較検討でき、その後の保管の際の参考情報にできます。

 

最後に繰り返しです。

ここでご案内している「着物に変色ができるスピードを自分で安く遅らせる方法」は自己責任でやってください。

 

当店は一切の責任を負いません。

 

またもし数年後、この方法で保存していた着物には一切変色が起きず、処置しなかった着物には変色ができていた!という場合、ブログやSNSで情報発信している方は「変色に悩む一般の方々へ向けて『こんな結果になったよ』」と発信しましょう。

 

もちろん当店に触れる必要はありません。

ご自身がやった結果を広め、着物の変色を未然に防ぐ事は、広く感謝の輪を集められると思います。

 

・・・成功すれば、の話ですが。(^^;

 

くれぐれも自己責任で、勝手に私がやったのだ、という考えで行ってくださいませ。

 

また皆さまが持っている「こうすれば費用が安く変色が防げるよ!」という独自の方法がありましたら、お教えくださればある程度検証して当店ホームページで発信できるかもしれません。

 

正絹着物にとって良い情報は、ぜひお教えいただければと思います。

 

最後まで目を通していただきありがとうございました。

m(_ _)m

 

きもの医のホームページをご覧くださりありがとうございました。
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